小川山

週末、八ヶ岳付近にいました。
“小川山”はまぁ知る人ぞ知る的なところです。
天気が悪くて星空は拝めませんでしたが、人里離れた山奥で、昼はミンミンゼミ、夕方はヒグラシ、
夜はスズムシやコオロギなど、虫の声を聞きながら過ごす週末は格別でした。



山で撮ってきたかわいいキノコてんこ盛りの写真など:


ロシア革命アニメーション/1924−1979


6月20日より、アップリンクXにて『ロシア革命アニメーション』というのをやってます。
共産主義プロパガンダをテーマにしたアニメを集めた相当珍しい企画。
桃太郎が鬼が島(アメリカ)へ行って鬼退治する日本のモノや、昔話題になった北朝鮮のモノとは違い、
ロシアモノは、(何故か)宇宙へ行って資本主義者と戦うという話や、ヒトラーが出て来るアニメなど、
アジアのノリとは全然違う面白さ満点でした。
特に惹かれたのは、詩人マヤコフスキーの詩を題材にした77年の作品『前進せよ!今がその時だ!』。
ポップでアヴァンギャルドな映像の合間に、血塗られたロシアの現実がロシアン・サイケデリック・ロックと共に流れ、
見終わった後の“洗脳された感”が強烈にドラッギーでシビれました。
プログラムは2つに分かれているので、詳しくはサイトにて。
http://www.uplink.co.jp/x/log/003038.php

YAHOWHA 13他

I'm Gonna Take You Home

I'm Gonna Take You Home

カルト教団とヒッピーつながりなのか、下北沢のユニオンで“YAHOWHA13(ヤホワ・サーティーン)”という
アメリカのカルトヒッピーロック集団の復刻CDを入手しました。(ジャケ↓ 小さいお子様には…)
YAHOWHA13とは、チャールズ・マンソンがまだ捕まる前の70年代前半にLAで自分達の宗教コミューンを作り、
教祖のファーザー・ヨッド(ジム・ベイカー:写真中央のじじい)がボーカルをやっていた、
教団名でありバンド名でもある。らしい(調べたw)。
昔このCD探してた頃には見かけなかったんですけどねぇ、復刻って素晴らしいです。
音は、CANのダモ・スズキっぽい歌い方をする教祖の声と、ドロドロのヒッピーロックが混ざり合い、
後半でゴリゴリに上げて来る感じがイイです。


…ヤホワ13の話で終わるのヤなのでw、最近ハマッてるエチオピアのジャズを。


Mulatu Astatke(ムラトゥ・アスタケ)は、エチオピアン・ジャズ(ethno jazz)の先駆者的ヴィブラフォン/キーボード奏者で、
数年前ジム・ジャームッシュ監督の映画『ブロークン・フラワーズ』で使われて再び脚光を浴びている人。
今年strutレコードから出た“Inspiration Information”というシリーズの3作品目でもかなりイイ感じにコラボしてました。
上記作品は、The HeliocentricsというUKのファンク・ジャズバンドとの5日間のスタジオセッションのみで作られた作品で、
新進気鋭とベテランが絡むこのシリーズならではの良作でした。

Inspiration Information 3

Inspiration Information 3

ワンダーラスト

[rakuten:guruguru2:10572926:detail]
映画というエンタメに飽きてるんですね〜きっと。特に新しい物。“映画の力”を感じたいんですけどねー。。

・・と言いつつ、この前なかなか好きな作品に会いましたそう言えば。マドンナが“監督”した『ワンダーラスト』。
まぁスタッフがとにかく豪華で、トレイン・スポッティングとかバッファロー’66辺りのブレーンが集結してて、
実際マドンナは何やってたのかなぁ?とか思っちゃうくらい。
クリップみたいな映像の作り方はとにかくセンス良かったし、ロックンロール丸だしのバンドの音カッコ良かったし、
ストリッパー役のホリー・ウェストン↓はしっかりセクシーだったし、ストーリー関係無しのエンタメとして個人的にヒットしました。

七夕

ごぶさたです。

77の日に、666。『天使と悪魔』の文庫本読み終わりました。
普段、静か〜な内容の本ばっかり読んでるので、ジェットコースター的展開に見事に飲み込まれた感じ。
イルミナティフリーメーソン辺りのワードに反応してしまう人には是非読んで欲しい(もう読んでるなきっと)
てか今頃〜!?という話はさておき、読むエンタメ、面白いですね。
次はやっぱり『ダヴィンチ・コード』に進むっしょ!
でも映画版はいまいち興味無い。。(観光気分にはなれるのかな。)

超芸術トマソン


超芸術トマソン (ちくま文庫)

* 作者: 赤瀬川原平
* 出版社/メーカー: 筑摩書房
* 発売日: 1987/12


無要になってしまった建造物の一部(階段や門、出入り口のドアや電柱等)、本来であれば壊すべき“無駄”なその部分が、
何かしらの事情により残ってしまいそのまま日常に溶け込んでいる状況を、芸術を超えた芸術作品と捉え、
当時読売巨人軍の4番バッターなのに三振の山を築いた“無用の長物=トマソン選手”に重ね合わせ、愛でる、という作品。
「四谷の純粋階段(四谷階段)」「江古田の無用窓口」「お茶の水の無用門」など命名された様々な“トマソン”が写真付きで紹介され、
そのシュールさがかなり笑えます。爆笑ではなく、にやりと。

そしてついつい街中のまだ見ぬトマソンを探してしまうのでありました。。