注目

インドネシアジャカルタにて行われていた、スマトラ沖の巨大地震とその津波による被害に関する国連及び各国首脳による会議が今日閉幕した。今回の会議によって、津波災害への復興支援は日本・米国・豪州等の近隣諸国のみの連携から、国連という巨大な枠組みへ移行されることになる。


死者15万人超、正に史上最悪の自然災害によって、世界中の視線は”中東”から一気にアジアへ向けられることとなった。そしてその中核となる国連のアナン事務総長の顔には、米国が国際世論を押し切ってバグダッド進行へ踏み切り、”国連の崩壊”と囁かれた当時には見られなかった、活き活きとした力強さが感じられた。そう、今回の首脳会議は、世界における国連という存在自体の新たな局面だったのではないか、と思うのである。


今月18日に神戸にて『国連防災世界会議』という会議が開かれる。
http://www.bousai.go.jp/wcdr/
これは『国際防災の10年』と定められた1990年代に検討された議論を”国連国際防災戦略(ISDR)”という新たな枠組みで引き継ぎ、地震多発国家である日本が中心となって議論を進めている国際会議である。偶然か好機か、12月に起きた大地震は正にこの会議の意義を大きくするに相応しい未曾有の大災害であり、今後行われるこの会議への各国の感心も、より大きくなるのではないかと思う。
防災や援助、支援などの活動を通して、国連という組織が再び世界中の一般市民の救世主的存在になれることを希望すると共に、日本がこういった分野において世界をリード出来る様な国になると、これまたステキである。
世界の火消し屋!みたいな。


とまぁ仕事絡みでちょっぴり感心があったので書いてみましたが、実際僕らに出来ることって言ったら、募金箱にお金を入れることくらいなのかな。もちろんNGOとして現地に飛んで働くことも出来るけどね。米国じゃ『国が出す補助金を超える募金を集めよう!』って、一般市民が挙って気合い入れてるって話で、自分もやれることはやってあげたいなぁと。