堀江俊幸 『河岸忘日抄』 新潮文庫

河岸忘日抄

河岸忘日抄

河岸のボートに住み始めた「彼」(ホームレスでは無く、良い調度品に囲まれた少し浮き世離れした貸家なのです)の
静かな日常の中で起きる小さな出来事たちの、繋がりと広がりの考察を淡々と記した物語。


電車の中やカフェなど、日常のふとした空き時間におもむろに開き、「彼」の小さな発見から繋がる無限の広がりを楽しむ。
もう一人の誰かの日常を垣間みている気分になる、不思議な小説です。


いつも“何か”を探している人に。