今週は、勢いで小説を一冊読み切る、ということをしてた。
普通の小説だったら(特に文庫本サイズ程度なら)、
3時間集中すれば読み終わる、よね?


というわけで、一冊目は赤川次郎の『ふたり』。
サスペンスorミステリー物ばっかりの赤川次郎なので全然興味は無かったけど、
この小説は、二人の姉妹の成長を描いた不思議なお話で、結構良かった。
さすがに大物は文章がうまいな、とか改めて思ったり。


二冊目は灰谷健次郎の『兎の眼』。
この人の本は、人間に対する暖かい視点というか観察眼というか、
大人でも子供でも読めるいい本を書く人だと思う。
兎の眼』は、先生の視点を通して子供の心を読みとるという面から、
教育や社会について考えさせられる、人間への愛が溢れる作品だった。
読みながら、宮沢賢治のあのなんとも言えない優しい空気感を思い出したり、
ついでに小学生の頃の自分まで思い出しちゃったり。
幼児トリップ。