夢の中で、同級生に会った。


そこは地元の駅と思われる、なんだか馴染んだ雰囲気のある場所。夜遅く、改札を出た僕の目に、見覚えのある二人の女性が券売機の前でちょっとした言い争いをしているのが入った。聞き覚えのあるその声に反応し、後ろから声をかけてみると、やはり記憶と同じ顔の中学の同級生(参考:伊佐)であった。連れのもう一人の女性は彼女の妹で、テニスのウィリアムズ姉妹を彷彿とさせる黄色と黒の細巻きドレッドヘアーは、もはや昔のかわいいおもかげも無く、荒れていた。


駅の階段を降りながら、最近どうよと世間話を振る。彼女は最近二度ほどお見合いをした様だが、結果は芳しく無いらしい。少し酔っている様子の彼女が、ぶっきらぼうにタバコを一本要求した。昔からマジメなタイプで、タバコなんか吸う印象も無かったので少し驚いたが、ポケットから取り出してみると最後の1本だったが、躊躇無くそのまま彼女に手渡した。


久しぶりだから飲みにでも行く?、という流れになったが、その前に”タバコが無いとね”と駅前のコンビニへ入った。一見挙動不審な店員へマルボロ・ライトを頼むと、独り言を言いながらレジの周りをガサゴソと探し回り始めた。せっかくの同級生との出会いに苛立つ僕の後ろにはどんどん行列が出来、いつの間にか同級生の存在は消え、僕の頭の中は、英語の授業のことでいっぱいになった。どうやら僕は英語の先生をしているらしかった。どうしたら楽しく、かつ受験にも耐えられる、実践的な英語を教えられるのか、そんなことをひたすら考えているのであった・・。


そして、起きた、夜中の2時半。久々にあまりにもリアルな夢を見た。同時に、これは夢というよりか、違うベクトルの、同じ自分を見ている気がした。


そんな自分は今、明け方のスイスで眠い目を擦りながら日記を書く、しがない一公務員である。