ハービー@モントルージャズフェス

afropsychic2004-07-15

またモントルージャズフェスに行ってきました。今度は、ジャズを見に。


出演はジョン・スコフィールド(g)率いる3ピースバンドと、ハービー・ハンコック(p)、ウェイン・ショーター(sax)のバンド。
ハービーは、正月に兄と見た以来二回目。新年早々別世界にスッ飛ばされた最高の記憶が、新たな期待を脹らませた。


場所は前回とは違い、レ・マン湖沿いにある巨大なカジノの一角に作られた特設ステージ。裏手の入り口から入り、
赤絨毯の螺旋階段を上って行くと、そこはワイン片手に談笑する黒山の人だかりであった。
その人混みをかき分けて会場に入り、指定の席を探す。ラッキーなことに、ステージ真正面で距離も30〜40m、
というかなりいい席だった。


まずはジョン・スコフィールド率いる3ピースが極上のファンクで待ちかねた客を盛り上げる。
みんなおとなしく座ってなんかいられない様で、叫び声やかけ声をかける者までいた。
かと思えば、しっとりとしたメロディーのとろける様な楽曲もあり。
いい音を楽しみに来ていた客は、スタンディングオベーションで彼らを讃え、彼らもアンコールで答えた。


20分の休憩時間の後、怒濤の様な歓声の中からハービー、ウェイン・ショーターらが現れた。
ゆっくりと、何かを確認するかの様にハービーのピアノが鳴り響き、それに合わせてベースとドラムが静かに音を出す。
ウェイン・ショーターの口笛が入ると、そこはもう彼らのワールドであった。
1曲目、2曲目と、何か重苦しく、動いたかと思えばまた静まる、異様な緊張感漂う掛け合いが続いた。
時間は0時を回り、10数名の客がその時点で席を立った。


その後、ざわついた客席を伺うかの様なハービーの静かなピアノソロの後、ドラムとベースが繊細なビートを刻み、
それにつられて吹っ切れたかの様に、ウェイン・ショーターのサックスがうなりを上げた。
スタンダードながら、それぞれの持ち味を出しつつ、心地よい3曲目だった。
続く4曲目も同様に、息のあったセッションが続いて、彼らのステージはひとまず終わった。
ここで、既に結構な時間になっていた為、切り上げることにして席を立った。
アンコールで再び現れた彼らが、かなりメジャーな曲をやって客が大喜びしているのを聞き、少々後ろ髪を引かれながらも会場を後にした。


久々に心地良さを実感し、睡眠時間3時間でも眠気も吹き飛ぶ今日でした。