afropsychic2004-07-24



チューリッヒに、和太鼓集団『倭(YAMATO)』の公演を見に行った。
日本での知名度は低い様だが、海外、特にヨーロッパでは各地で引っ張りだこの様で、今回会場となっていたホールはSOLD OUT状態だった。
一緒に行った人の知り合いがいたので、音響さんの真後ろの席、という最高のポジに陣取り、ライブが始まった。


ステージは日本の太鼓のみで固められ、祭り衣装に身を包んだ男女9人がかなり伝統的なリズムで太鼓を叩き、時に笛や琴などを交えてやっていた。
お囃子で使われる様なドデカい太鼓を照明を背に叩く姿は、夏祭りをほうふつとさせる、なかなか見応えがあるモノだった。
その反面、かなりの人気を得ている割には、たまに腑に落ちない演奏をする場面もあり、ちょっぴり気になったりもした。
(が、招待されている以上そんなことは言いませんでしたが)


その後、メンバーの一人が誕生日だということで、ステージ裏に招待されて、一緒に夕飯やらケーキやらを御馳走になった。
相方の図々しさで、ツアーTまで戴いた。
しばらくすると、公演が終わった直後だった為、熱の冷めない先輩達から若手達へのダメ出しの嵐が始まった。
『今日の演奏は下から数えて5つには入るよ』とのこと。
芸の道は長く険しい様で。
というより、同じく仕事をしてお金を貰っているプロとして、自分の気持ちにも渇を入れられた気分だった。
太鼓好きとして、また一日本人として、日本の伝統を海外で広めようと活動してる人たちを応援していこうと思った。