最近入手のコッテリした音たち
Animal Collective / Merriweather Post Pavillion ('09)
まずはAnimal Collectiveの新譜です。目の錯覚でジャケがビヨビヨ動いちゃいますよね。
『Hollinndagain』というライブ盤はやりたい放題のカオスな音が若干ヤリ過ぎで、聴くタイミングを逸したりしてましたが、
普通のアルバムを作ると凄く良い感じにまとめてくるなぁという感じ。
『Feels』より冷たさ?が薄れた様に感じる分、彼ら特有の浮遊感がますます気持ちよくなりました。
Radioheadと比較される時代はもう終わったんじゃないかな。
The Wicked Witch / Chaos *1978-86 ('08)
新宿タワレコで物凄い人を紹介してました。『北斗の拳』を彷彿とさせるファッションに、赤い目のジャケ。
80年代、NYのスタジオに独りで籠り、イルなサウンドを大放出させていたという彼の音源をまとめたアルバム。
最近P-Funkが再燃している自分的に、ブラックネスたっぷりの怪しい音、嬉しい掘り出し物でした。
The Ensemble Al-Salaam / The Sojourner ('09)
Strata East74年発表の伝説の名盤がこの度リイシューされました。
女性ヴォーカル ベアトリス・パーカーの力強さに感激し、それぞれの楽曲の暖かさ、力強さに感涙。
Spiritual Jazzって何?という方は是非聴いてください。外し無しです!
今年はP-Vineからこの手のリイシューがたくさん出るらしく、ワタクシ相当幸せな年になりそうです。
Abdul Rahim Ibraham Formerly Doug Carn / Al Rahman ! Cry Of The Floridian Tropic Son ('08)
Spiritual Jazz的な流れで、もう一つ。
ブラックジャズシーンで活躍していたDoug Carnが77年にイスラム名で出した作品のリイシュー盤です。
しっとりとしたいかにもシピリチュアルジャズな曲から、フュージョン的な盛り上がりの熱い曲まで、
ダグ・カーンの歌声はちょっぴりマヌケなんですが。
Irakere
Irakere / The Best of Irakere
- アーティスト: Irakere
- 出版社/メーカー: Sbme Special Mkts.
- 発売日: 2008/03/01
- メディア: CD
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この前、スピリチュアルジャズやアフロやラテン辺りの“土臭い系”を探してたら、
スゴいヤツらに出会ってしまいました。
なにやらAmazon.co.jpのアメリカ人の解説によると、
『アメリカのキューバに対する通商停止措置により、1977年になるまでメインストリームのジャズ・オーディエンスにその存在が知られることがなかった』
というバンドなんだそうで。
おとなしく演奏してる時はまぁ普通のアフロキューバンジャズなんですが、
ピアノやベースが乗って来るとサンバやロックを取り入れた物凄い展開になります。
ラテンロックともフュージョンとも言えるけど言い切れない独特の混ざり具合。
シビレます。
小池桂一/東京ミキサー計画
小池 桂一 『G』
- 作者: 小池桂一
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2003/03/01
- メディア: コミック
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面白いマンガ見つけました。
宇宙船の中で始まる近未来的な世界と精霊と共に生きる古代人達の世界へと、
夢を通じて次元を行き来するというなんとも凄まじい設定。
このパラレルワールドを、素晴らしい構成力・画力と深みのある人物達で、気持ちよく読ませてくれます。
それもそのはず小池氏は史上最年少で手塚賞を受賞し、
アメコミで有名なマーヴェルでも作品を出してた人だそうで。
刺激強めのマンガをお探しの方、是非是非。
赤瀬川 原平 『東京ミキサー計画』
東京ミキサー計画:ハイレッド・センター直接行動の記録 (ちくま文庫)
- 作者: 赤瀬川原平
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 1994/12/05
- メディア: 文庫
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芸術なのか芸術ではないのか、自問自答している様で、ちっともしていない様な、
とにかくかなり笑わせてもらいました。
60年代後半、高松次郎、赤瀬川原平、中西夏之の3人がハイレッドセンターを結成し、
山手線のホームで“芸術”してみたり、展覧会場を裸でふらついたり、奥でミニカレー作ったり、、
面白い時代だったんだなぁ、と思うと同時に、現代を面白くしたいとも思う。
最近購入のモノ
1. 渋谷タワレコにて
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廃盤となっていた2枚の7inchが復刻版セットとしてCD1枚で再販されたモノ。
“Back In The Day”は昔のgrayboy的な音作りながら、重めでHipHop色が濃い感じ、
“Fotraque”は浮遊感のある静かなアブストラクトが中心。
どちらのサイドも夜向けの仕上がりとなっております。
- アーティスト: Matthew Big Band Herbert
- 出版社/メーカー: K7
- 発売日: 2008/11/18
- メディア: CD
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各曲毎に様々なミュージシャンをゲストに交え、それらの生音をイイ感じにmushupしております。
上質。静かな冬の夜に是非。
2. 新宿Disk Unionにて
Kiko Dinucci e Bando Afromacarronica / Pastiche Nago ('08)
ルーツサンバを追求した彼ら。ラテンのルーツ=アフリカのルーツミュージックなんですよね。
ノリはいいけどスゴく聞きごたえのある作品だと思います。
- アーティスト: Graham Bond
- 出版社/メーカー: Rhino
- 発売日: 2008/08/26
- メディア: CD
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John McLaughlin参加、なんだけどライナーが無くてよく分からない。
Sabu Martinez / Burned Sugar - The Swedish Radio Recordings 1973 ('08)
パーカッション奏者サブーの激熱セッション。
ヴァンジ彫刻庭園美術館@三島
東京から新幹線こだまで約一時間、そこからバスで30分行くと、“ヴァンジ彫刻庭園美術館”があります。
静かで広々とした庭園のあちこちにイタリア人彫刻家ジュリア−ノ・ヴァンジ氏の作品が置かれ、
中では棚田康司氏の個展『十一の少年、一の少女』も展示されてました。
“写真撮影可”という珍しい美術館でもありました。