めくるめくアートの世界で

afropsychic2004-08-02



二日目は、テムズ川を渡ったサウス・バンクと呼ばれる地区へ。そこは美術館やデザイン系の建物がひしめく新しく出来たアートな場所なのであった。


まずは、行き当たったヘイワード・ギャラリーにて、写真展を鑑賞。1900年初頭、8歳の時から父にもらったカメラで60年近く
モノクロ写真を撮り続けていた写真家の個展で、身の回りの人物や風景を被写体にした写真達はすごくアットホームで、親しみがあった。
また、二重取りで作ったお化け写真や、2枚の写真を組み合わせて出来る立体写真など、
写真家の小さい頃からの遊び心も加わって、新鮮な驚きがあった。


次は、2000年に出来たロンドン・アイという観覧車を横目に、前回行けなかった”ダリ・ユニバース”と銘打った水族館の一角の展示会場へ。
入り口から正にダリ一色。絵画はもとより、彫刻、映像作品の恐ろしく独特の世界が次から次に視界に飛び込み、
どっぷりと飲み込まれて楽しんだのも束の間、あまりの世界観に疲れてしまった・・ダリは、いろんな人の絵画が並ぶ中の、
一つのメチャクチャ濃い味のモノである方がいいなぁ、なんて思った。


ダリ・ワールドに完全にシビレた頭で歩いていたら、紙袋に収集してきた今日の収穫であるフライヤーや入場チケットを、
どっかに置いてきてしまった・・うーんヤラレ過ぎ。


気を取り直してまた歩き、川縁に立つ”OXOタワー”へ。
向こう岸からやけに目立つこのビルは、元々なんかの工場を、1階がカフェ、2・3階はデザイナーショップ、
最上階の8階はちょっと高めのレストランという、一風変わった建物へ変貌させた所だったのだ(行くまで知らなかった)。
まぁショップはそこそこだったけど、レストランのテラス席の眺めは最高だった。


そしてその先にある、これまた2000年に出来た巨大アート施設”テート・モダン”へ。
(”テート”は”帝都”だと勝手に思ってたんだけど、テートさん寄贈だそうで)
巨大デパートくらいの建物の中は、フロアごとに違うテーマの作品が並び、
3階と4階のギャラリーではそれぞれ個展が開かれ、最上階はもちろんレストラン。
余裕で一日潰せそうな場所だったので、結局半分くらい見たところで閉館時間が来てしまい、アート巡りも終了となったのであった。