マドリッドについて

afropsychic2005-02-20

気温10度ながら、燦々と照りつける太陽の下、意気揚々と行き交う眠らない人々。
曇りがちな冬のヨーロッパにおいて、これほど活気ある国も珍しい。


昨年3月11日に起きた列車爆破テロ以降、”渡航の自粛”を勧められているここマドリッドであるが、
その後の治安対策の強化、犯罪者の検挙(多くはモロッコ人)により、以前から問題となっていた首締め強盗・スリ・置き引きなどの犯罪は激減。
街中に掲げられた真っ赤な『2012年オリンピック誘致』という広告と共に、歴史的建造物の改修工事を進めるなどして、
去年9月に来た時に受けた”薄暗い印象”とは打って変わって、”明るいマドリッド”へと大きく変貌していた。
しかし、表通りから一歩入っただけで恐ろしく凶悪な匂いがするのは相変わらず・・。


もう一つ印象的だったのは、ホントに夜も眠らない街だなぁという点。夜0時をまわっても人通りはちっとも絶えない。
そもそも午後のシエスタでお休みして、9時過ぎから夕飯を食べ始める彼らのライフスタイルがあるだけに、夜遊びするのは普通のことなんだろう。
また、街に点在する”VIPS”という日本で言うところのコンビニの様なお店は朝まで営業。
田舎町ジュネーブだけでなく、ヨーロッパのほとんどの街(パリなどの大都市を除く)において
”深夜に買い物出来る店”なんてモンが存在しないだけに、羨ましい限りだった。


恐ろしく入り組んだ道路と、マナー最悪の凶悪ドライバー達、という交通面を除けば、かなり魅力的な街だった。
物価もまだそんなに高く無いし、メシもうまいし、全くもって、イイ街じゃな〜い。